美人の光り輝く魔法の力
動かそうとして動かせる女ではなかった。男の知恵も魅力も平気ではねつける。攻めの手が厳しいと見れば、さっと戦法を変えて、かわいさを前面に押し出す。美人の光り輝く魔法の力に、強い男も賢い男も得意な技を封じられた。 (F・スコット・フィッツジェラルド「冬の夢」小川高義訳『若者はみな悲しい』光文社古典新訳文庫所収) http://twitpic.com/795u7o
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| 大森日記 | 01:40 | comments(0) | -
もっとも重要な事柄
 つまり、あらゆる人間の場合と同じように、私の身にも色んなことがありました。泳ぐこと、物を書くこと、朝日や夕日を眺めること、恋をすること。実に多くのことに悦びを見いだしてきました。しかし、私の生涯でもっとも重要な事柄は、言葉たちが存在すること、そしてそれらの言葉を詩に織り上げるのが可能だということでした。 (J.L. ボルヘス「詩という仕事について」鼓直訳 岩波文庫)
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| 大森日記 | 21:57 | comments(0) | -
薔薇に理由は
薔薇に理由はない、咲くから咲くのだ。 Die Rose ist ohne warum ; sie blühet weil sie blühet. (アンゲルス・シレジウス/ Angelus Silegius)
| 大森日記 | 22:44 | comments(0) | -
ロンドン・レポート

between the books



http://betweenthebooks.com/wordpress/2011/09/08/katsumi-omori-everything-happens-for-the-first-time/<


| 大森日記 | 13:06 | comments(1) | -
the memory in the future

Remind the memory in the future.

( Katsumi Omori / Rules for Documentary Photography )


| 大森日記 | 00:01 | comments(2) | -
寡黙

 夜、あるいは山や砂漠や氷の長い孤独に包まれているとき、きみは肉体の苦しみに動かされて、同じように忘却を求めているだれかとの偶然の出会いに反応することがある。おたがいの共通言語はなく、相手になにか言うことはまったくできない。市民的、都会的アイデンティティを持たないだれかが、個人史をはぎとられただれかが、自分の身体を、傷跡のない傷の計りしれない深さを、暗い興奮を差し出す。きみは自分を捨てて、途方もないキスと抱擁に身をゆだねる。きみは裸になり、見知らぬ人の奇妙な情熱に身をゆだね、絞殺や、レイプや、虐待や、侮辱や、憎しみの叫びや、解き放たれた丸ごとの危険な情熱に身をゆだねる。野獣的で爬虫類的な情熱に自分を失う。なんの代償もなく、だれかに強要されたわけでもなく、きみはばらばらになる。同じ言葉を話す人たちのなかにふたたび戻っても、きみはそのことを語らない。
 われわれに与えられるもっとも強烈で官能的なよろこびが、寡黙と沈黙を引き起こすのはどうしてなのだろう。見知らぬ人ではなく、心の通じあいが良好な相手、実際に一緒に暮らして、官能的な身体のすべてを惜しみなく与えてくれる相手の場合も、語りは沈黙させられる。

(アルフォンソ・リンギス「信頼」岩本正恵訳 青土社)


| 大森日記 | 04:37 | comments(2) | -
すべては初めて起こる
女を抱きしめるものはアダムである。女はイヴである。
すべては初めて起こる。
わたしは空に白いものを見た。月だと教えられたが、し
 かし
言葉や神話が相手では、どうすることもできない。
樹々はいささかわたしを不安にする。余りにも美しいか 
 らだ。
静かな動物たちが寄ってきて、わたしに名前を付けてく
 れという。
図書館の書物に文字はない。わたしが開くと現われるの
 だ。
地図をめくりながら、わたしはスマトラの形を投影する。
暗がりでマッチを擦る者は火を発明中なのだ。
鏡の中には待ち伏せる別の男がいる。
海を眺める者はイングランドを見ているのだ。
リーリエンクローンの詩をくちずさむ者は、すでに戦闘
 に加わっている。
わたしはカルタゴと、そのカルタゴを破壊した軍団を夢
 に見た。
わたしは剣と秤を夢に見た。
所有する男も所有される女もなく、二人が許し合う愛は
 素晴らしい。
われわれにも地獄が造れることを教える。悪夢は素晴ら
 しい。
ある流れに降りたつ者は、ガンジス河畔に降りたつのだ。
砂時計を眺める者は、さる帝国の崩壊を見ている。
短剣をもてあそぶ者は、カエサルの死を予感している。
眠っている男はすべての人間なのだ。
わたしは砂漠で、彫られたばかりの若いスフィンクスを
 見た。
陽の下には古きものなしである。
すべては初めて起こるが、永遠の形式においてである。
わたしの言葉を読む者は、正にそれを創造しつつあるの
 だ。

(ホルヘ・ルイス・ボルヘス「幸福」鼓直訳)


| 大森日記 | 00:11 | comments(0) | -
ロイヤルウェディング

本日はお日柄もよろしく、英国におかれましてはウィリアム王子ケイト・ミドルトンさんの結婚式がとりおこなわれます。そして横浜・北仲スクールではアルフレッドビーチサンダル大森克己のライヴ&スライドショーが開催されます。

ロイヤルウェディングはたぶん招待状が参加するのに必要ですが、北仲スクールの方はどなたでも御参加いただけます。



http:/www.myspace.com/alfredbeachsandal/blog/542728647/


http://kitanaka-school.net/



| 大森日記 | 00:00 | comments(0) | -
春に

おお、露に髪を濡らし、朝の清らかな窓越しに
下界を見おろす君よ、君の天使のまなざしを
われらが西の鳥に向けよ。
鳥は歌声を合わせ君の到来を歓迎する、おお春よ。

丘は互いに語り合い、耳をすまし
谷は聴く。われらの憧れの眼はすべて
君の輝く天の館に向けられる。館を出て
君の聖なる足でわれらの国を訪れよ。

東の丘を越えて来たまえ。私たちの風に
君の香りのよい衣に接吻させよ。朝な夕なの
君の息吹を味わわせよ。君の真珠を
君を恋い焦がれて嘆くこの国土に撒き散らせ。

おお、君の美しい指でこの国を飾れ。君の
やさしい接吻を彼女の胸に注げ。そして君の
黄金の冠をやつれ果てたこの国の頭に被せよ。
彼女のしとやかな髪は君のために束ねられたのだから。

(春に/ウィリアム・ブレイク 対訳「ブレイク詩集」松島正一編 岩波文庫所収)



| 大森日記 | 19:31 | comments(0) | -
一篇の詩/再び

追いつめられた鹿は断崖から落ちる

だが 人間が断崖から落ちるためには

一篇の詩が必要だ


( 田村隆一 「水銀が沈んだ日」)


| 大森日記 | 01:34 | comments(0) | -
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