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春に

おお、露に髪を濡らし、朝の清らかな窓越しに
下界を見おろす君よ、君の天使のまなざしを
われらが西の鳥に向けよ。
鳥は歌声を合わせ君の到来を歓迎する、おお春よ。

丘は互いに語り合い、耳をすまし
谷は聴く。われらの憧れの眼はすべて
君の輝く天の館に向けられる。館を出て
君の聖なる足でわれらの国を訪れよ。

東の丘を越えて来たまえ。私たちの風に
君の香りのよい衣に接吻させよ。朝な夕なの
君の息吹を味わわせよ。君の真珠を
君を恋い焦がれて嘆くこの国土に撒き散らせ。

おお、君の美しい指でこの国を飾れ。君の
やさしい接吻を彼女の胸に注げ。そして君の
黄金の冠をやつれ果てたこの国の頭に被せよ。
彼女のしとやかな髪は君のために束ねられたのだから。

(春に/ウィリアム・ブレイク 対訳「ブレイク詩集」松島正一編 岩波文庫所収)



| 大森日記 | 19:31 | comments(0) | -
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